SMALL BUSINESS × AI

求人票をAIで作る方法|個人事業主・小規模事業者が注意したい表現

現場メモからAIで求人票の下書きを作る方法を紹介。仕事内容の整理、労働条件を推測させない頼み方、性別・年齢など…

店舗の仕事を整理して求人票の下書きを作る事業者

求人票で難しいのは、文章をきれいにすることではありません。「実際に何をする仕事なのか」「条件は何か」を、応募する人が誤解しない形で出すことです。

AIは、現場メモを読みやすい順番へ整える作業に使えます。賃金や勤務条件を決めたり、法律上問題のない求人だと保証したりする役ではありません。

AIへ渡すもの現場の一日、実際の業務、確定した労働条件
AIがすること仕事内容の整理、読みやすい下書き、曖昧表現の指摘
人が確認すること労働条件、募集表現、掲載媒体の入力項目

先に「現場の一日」を書き出す

「接客スタッフ募集」だけでは、応募者は仕事を想像できません。開店前、営業中、閉店後に分けて、実際の作業を書きます。

架空の例|個人経営カフェのパート募集

  • 開店前:客席清掃、テーブル準備
  • 営業中:注文、配膳、レジ、洗い物
  • 閉店前:片付け、簡単な在庫確認
  • 最初は先輩と一緒に担当
  • エスプレッソマシンの操作は採用後に説明

魅力的に見せるための言葉より、働く場面が浮かぶ情報を集めます。

確定していない条件をAIに埋めさせない

AIへ渡す前に確定 曖昧なまま書かない
募集主の名称・連絡先 「詳細は後で相談」だけで済ませる
業務内容・就業場所 実際にない仕事や勤務地を足す
賃金・勤務時間 相場からAIに推測させる
雇用期間・試用期間など 掲載媒体の必須項目を省く

厚生労働省は、インターネットやSNSを含む募集広告で、募集主の名称・住所・連絡先、業務内容、就業場所、賃金などの表示が必要だと案内しています。求人票へ明示する労働条件は、制度改正もあるため公開時点の情報で確認します。

仕事内容の下書きを作る依頼例

AIへの依頼例次の現場メモから、カフェのパートスタッフ向け求人票の「仕事内容」欄を作ってください。書かれていない条件は推測しないでください。抽象的な「やりがい」より、1日の作業が分かる文章にしてください。応募条件や賃金は別に確認するため、この段階では追加しないでください。[現場メモ]

下書きができたら、実際のスタッフに「この説明で仕事内容が分かるか」「抜けている作業はないか」を読んでもらいます。

AIに点検させたい表現

AIへの依頼例次の求人文を点検してください。①仕事内容が具体的か、②書かれていない条件を推測していないか、③性別や年齢を不必要に限定する表現がないか、④誤解を招く断定や大げさな表現がないか、を表にしてください。法律上問題ないと断定せず、人が確認すべき箇所を示してください。
AIの点検だけで掲載可否を決めないでください。
募集・採用では性別による差別的取扱いが原則禁止され、年齢制限にもルールがあります。例外や職種ごとの条件は、ハローワークなどの公式情報で確認します。

応募者の情報は求人文作成に使わない

過去の履歴書や面接記録をAIへ渡し、「採用したい人物像」を作らせる必要はありません。求人票の下書きには、仕事内容と確定した条件があれば足ります。

確認した公式情報